Feminist Zine Collective

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フェミZineコレクティブ

ダンワら連(2015)、 黙ってら連(2016)、 NoWar連(2018)、 homeら連(2019)

黙ってら連 「軍隊・基地いらない 性暴力NO!」 群蝶のスタンディングアピール 第2回

 沖縄で元海兵隊米軍属によって尊厳と命を奪われた方の追悼、抗議の意味で、わたしたち「黙ってら連」は5人で2回目のスタンディングアピールをしました。

6月9日、夜7時、新宿東南口広場。

今日は、たくさんの黒い蝶が舞いました。

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沖縄では蝶は死者と生者をつなぐ霊媒の役割があると言います。(朝鮮半島でも同じように言います)
大小さまざま、模様もちがう蝶たち。......1948年......1955年......1993年......2016年...... 米兵による性暴力被害を受けた事件があった年号も刻まれます。ところどころに「and more, more」のカード。
これは、事件として記録すらされない、声をあげられない・なかった存在を意味します。
新宿のネオンのなかで、蝶たちは1本の木のように群れ飛び、無念の思いをわたしたちに訴えているようでした。

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群蝶の木の下には、「基地いらない 性暴力やめろ」と書いた黒い布を敷き、「No rape! No military! No base!」などのプラカードや、沖縄の新聞記事を並べました。


道行く人のほとんどは、ちらっと見て通り過ぎます。
立ち止まってくれる人の多くは、中国系の人など観光で日本に来ているらしい人たちでした。
いちばん熱心に見てくれたのは、3人の親子。
4,5歳の女の子は、前回からスタンディングのスケッチをするメンバーのIさんの隣に来てじっと見つめています。
「絵、描く?」とIさん訊くと、こくりとうなづき、座り込んで熱心にわたしたちのスタンディングを描きはじめました。

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その凝視するまなざしは、何かを見通すような力づよさがあり、30分近くでしょうか、こんなふうに描きあげてくれました。
その間、ご両親もじっと立ってみつめていました。

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もうすぐZINEできます!

1時間くらいスタンディングをしてから、メンバーでおしゃべり。
性暴力の根深さ、わたしたちの日常にまさにつながっている問題だということを本当に感じます。

最近、韓国ソウルの地下鉄江南(カンナム)駅で起きた女性嫌悪殺人。事件直後、「女性暴力・殺害には社会が応えなければならない」というひとりの人の呼びかけで、被害者の追悼と事件に抗するメッセージを付箋に書いて貼ったことから数多くの女性たちが共鳴し駅を埋め尽くすという行動が起きました。
黙ってられない、黙ってられない、その思いを小さな場所でも日常のなかでも表現していきましょう! (ゆ)

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NO!性暴力 軍隊・基地にNO!